なんか色々書くとこ

ちょっと長めの文章置き場がなかったので。

[文字起こし]TVアニメ「リコリス・リコイル」スタッフトークショー


上の動画の「リコリス・リコイル」スタッフトークショー部分を文字に起こしました。一部箇所にリンクを入れ、個人的に重要そうだと思った部分は太字にしました。基本的には自分用です。

目次

登壇者一覧(敬称略)
- 吉田尚記(日本放送、以下吉田)
- 足立慎吾(監督、以下足立)
- アサウラ(ストーリー原案、以下アサウラ
- 柏田真一郎(A-1 Pictures/アニプレックス、以下柏田)

あいさつ

アニプレックスpresents - アニメコンシェルジュ!)
吉田「はい、どうもー。はい。Anime Japan 2022、3年ぶりの有観客開催で行っておりますが、アニプレックスブースお集まりいただいた方々、そして今生配信をご覧いただいている皆様。恐らく様々なステージをやっているものの中で最も濃いステージがこのステージである可能性が非常に高いです。そうなんですよ。わざわざね、ソーシャルディスタンスをちゃんととって全員マスクをしていただいた状態で、これからおっさんを眺める時間が始まります。いいですか? おっさんがかわいい女の子の話をするだけのステージが、この『リコリス・リコイル』のステージでございます」

吉田「ということで、これから出てくる方々とですね、ほぼほぼ同世代でございます、おんなじ物を見て育っていまだにオタクが抜けない、日本放送アナウンサー吉田尚記です、よろしくお願いいたします。今ですね、日本放送でアニプレックスさんと一緒に「アニメコンシェルジュ」という番組をやらせていただいてまして、そちらの番組のパーソナリティをやらせていただいておりまして、今回出張版ということでAnime Japanでもステージ司会を務めさせていただいております。そして、このステージでご提案する作品はこちらです!」


(情報解禁CM)

吉田「我ながらオタク臭いこと言いますけども、オーラがすごいよね。ね、このオーラの発する光に、ゲンジボタルの発する光に魅かれて集まってきたオタクの群れが今こちらにいらっしゃるわけですね。素晴らしい。それでは2022年放送開始完全新作オリジナルテレビアニメーションリコリス・リコイル』を今回ご提案するんですが、『リコリス・リコイル』通称リコリコは去年末に発表されてからまだベールに包まれた情報ばかりということなんですけども、一体今日はどんなお話を聞かせてくれるのか、豪華クリエイター陣が集結しております。そんなクリエイターの皆さんに今日はお話をしていただくわけなんですが、ではリコリコの制作スタッフにご登場いただきましょう。監督の足立慎吾さん、ストーリー原案のアサウラさん、A-1 Picturesの柏田真一郎さんです、どうぞ!」

吉田「是非一回前っ面に出てきてください皆様。あんまりこういうところに出てくるのに慣れてない人が3人登場していらっしゃる感じがしますが、では足立さんからご挨拶いただいてもよろしいでしょうか」

足立「初めましての人もいるかもしれないですけど、お久しぶりですの人もいると思います、この度『ソードアート・オンライン』の監督を襲名しました、足立と言います」

吉田「すみませんすみません、あのね、信じる人が出ておかしくない嘘を吐くのやめてください」

足立「違う? あ、『リコリス・リコイル』の」

吉田「『リコリス・リコイル』の」

足立「よろしくお願いします」

吉田「はい。今日はだから足立監督ですよね、お呼びできるのが。足立監督にご登場いただきました。そして続いてアサウラさんお願いします」

アサウラ「どうも、おっさんその2の原案をやらしてもらいましたアサウラと申します、よろしくお願いします」

吉田「いやあ、もうこう言っちゃなんですけれども、本当にこのままお客様がステージに上がった感抜群ですねアサウラさん」

アサウラ「ありがとうございます。もうなかなかの加齢臭で頑張ってます」

吉田「もう本当に。でも集まってる人たちはそれが一番ワクワクしますよね。俺たちの気持ちがわかる人がここにいるという」

アサウラ「みんな一緒です」

吉田「みんな一緒。はい。そしてみんな一緒の総元締めがこの方でございます。柏田プロデューサーお願いします」

柏田「はい。A-1 Picturesの柏田と申します、本日お集まりいただきありがとうございます、よろしくお願いします」

リコリコについて

ティザーPV

吉田「さあ、それでは今日リコリコの紹介にあたり、公開されたばかり*1というこちらの映像をご覧いただきましょう、どうぞ!」


(ティザーPV)

吉田「足立さん、こういうのが見たい!」

足立「こういうのが見たい?」

吉田「こういうのが見たい。僕らは」

足立「まあ……疲れた仕事を癒せる、家に帰ってから。女の子を見る」

吉田「もうお願いだからこれを見てる時はそっとしといてって気持ちになる」

足立「声かけないでくれって」

吉田「タイプの作品ですね。いや、だってアサウラさんこれ見てもあっこれは俺たちのために作られてるって気持ちがすごいしちゃうんですけど」

アサウラ「そう思っていただけたら幸いですね」

足立「だけどね、前のPVから考えたらビジュアルが一枚変わっただけで、なんかちょっとあんまり情報が出てない感じがあって申し訳ないですけどね」

吉田「いやいいんじゃないですか? この名前とこの色使いだけで楽しめるところが」

足立「もういみぎさんね、かわいいですね!」

アサウラ「これすごいですよね。本当派手で、胸がわくわくしてくる、素晴らしいことだと思います」

吉田「しかもこれを動かすのが足立さんということになると一層期待感も高まる」

足立「まあ描くのはアニメーターですけどね」

吉田「ええ、まあまあそうは仰っても監督の言うとおりにアニメーターさんも描いていただくわけですから」

あらすじ

吉田「ということで足立さんが初監督を務める完全新作オリジナルテレビアニメーションリコリス・リコイル』、あらすじを説明させていただきます」

あらすじ

吉田「もう読んでるだけで楽しい」

足立「いやー、どうなんですかね? これだけであらすじって言うとほんのイントロ部分のあらすじって感じではあるんですけど、こういう楽しい感じの雰囲気でキャラクターが、癖の強い人たちがたくさん、キャストさんもね、みんな癖の強い人たちばっかりで、面白い会話を楽しんでいただければと思っています」

吉田「そうなんですよ、もうね、キャストがね、一筋縄ではいかない感じ出てるんですよね」

足立「小清水さん最高に面白いですね」

吉田「本当ですか、そこなんですかまずは」

キャラクター

錦木千束

吉田「じゃあそのキャラクターについても簡単に、簡単にというか足立さんが手がける作品でキャラクターについて注目する方が多いのは当然だと思いますので、ここはちょっと一人一人紹介していきたいと思います。まず一人目、錦木千束ちゃん」

足立「なんかねえ、僕ら千束ちゃんというよりはね、千束さんって言いたくなる感じの人です」

吉田「あ、そういう感じなんですね」

足立「千束さんってよく言ってますね」

吉田「表情は、喜怒哀楽でいうとちょっと怒り方向によってる感じも……」

アサウラ「これはこれだけですよね」

足立「いやまあなんか元気な人っていう感じではあるんですけど、なんか、まあ、あんまり深く悩まない、なんかこう、アホですね」

吉田「アホ系キャラ」

足立「そうですね」

吉田「そうなんだ。一応ね、キービジュアルだとピースして笑いかけてくれているところが見えたりするんですが。声優さんが安済知佳さん。いやもう安済さん全然油断できないですからね。どっちの方向からくるか」

足立「ええ」

吉田「全部あり得る人ですからね、安済さん」

足立「そうですね。安済さんは最初にたくさんの千束候補の中から聞いたときに「あっもうこれだ」っていう感じでしたね。あの中では」

吉田「どんなキャラクターかというと、(千束キャラ紹介)。なるほど。意外とこう、活劇に出てきがちな、いろいろと」

足立「そうですね、その日一日、瞬間を楽しもうっていう、あんまり来年とか先のことは考えずに今を楽しもうって感じの人であればいいかなとは思ってますけどね」

吉田「アクティブそうな感じがしますね」

井ノ上たきな

吉田「じゃあ続いて二人目、井ノ上たきな……ちゃんですかね、これはね?」

足立「たきなちゃんはたきなちゃんな気がしますね」

吉田「これは確実に。アサウラさんもうなずいてらっしゃる」

アサウラ「まあちゃんですかね」

吉田「ちゃん付け。えー(たきなキャラ紹介)。はい」

足立「まあ千束さんとは反対の感じの人ですよね。先々のこと考えて今を行動しようっていう感じの人なんで。まあだいたいうまくいかないですよね」

吉田「この二人の組み合わせはね」

足立「そうそうそう」

吉田「いやでも先ほどからこの説明を、あるまま読んでくださいって今日オーダーがあるんでそのまま読ませていただいてるんですが、これものすごくきれいな七五調になってるんですけどこれアサウラさんが書いてらっしゃるんですか?」

アサウラ「いやこれはもう……」

足立「いやこれ僕が書きましたね」

吉田「えっ足立さんが書いてるの!?」

アサウラ「この辺最近何もやってないんで」

吉田「そうなんですか!足立さんがこれを書いてらっしゃるんですね。へぇ。とても読んでて口が気持ちいいってのは喋り手としてあるんですけど」

足立「そうなんですよ。吉田さんが読むんだろうなと思って読みやすくさして」

吉田「そこまで!? ありがとうございます。えー足立さんもね、どこまで本当かわからない人なんですよ」

中原ミズキ

吉田「さあ続いて三人目がこちら、中原ミズキ……ちゃん? でもちょっと年上なんですよね。キャラね?」

足立「ちゃんではないような気がしますよね。僕らミズキって呼び捨てにしてますよ」

吉田「呼び捨て。なじみになっちゃうタイプ?」

足立「ミズキ姉さんですかね」

吉田「ミズキ姉さん」

アサウラ「最初姉さんって呼んでました」

足立「姉さん」

吉田「姉さんで小清水亜美ちゃん。わかる。とってもよくわかる。ということで、(ミズキキャラ紹介)」

足立「そうっすね、世の中にずっと唾吐いていくような奴ですよ」

吉田「そうなの……? だったら結婚雑誌っていう世間に寄り添ってる場合じゃないんですけどね」

足立「そこはねぇ、世の中に阿るところも作りたいんですよ。夢見がちなところがあるんですよ」

吉田「一応そこが本人のバランスなんですね」

足立「そうなんですよ。無いものを求めますからね、人間は」

吉田「ただもう口元の表情が明らかに何か企んでる表情になってますよね」

足立「そうですね」

クルミ

吉田「じゃあ次行きますか? じゃあ次はこちら、クルミ。これはもうちゃん付けですよね? クルミちゃん」

足立「クルミをちゃん付けで呼ぶ人はあんまり、本編にもいなさそうな気がしますけど」

アサウラ「みんなクルミ、クルミですね」

吉田「マスコット系のイメージなのかな?」

足立「そうっすね」

吉田「それで久野美咲ちゃん。……久野さんも、久野さんも小さい生物とかやらせたらぴったりきまくりですからね」

足立「でもねえ、たぶんちょっと違う久野ちゃんが見れると思いますけどね」

吉田「あ、そうなんですか。説明は……(クルミキャラ紹介)」

足立「一番キャラクターの中で大人な人なんですよね。こう見えて。僕らは作画スタッフとかにも、みんなに、久野ちゃんにも話しましたけど、ミカよりも大人かもしれないっていう」

吉田「ちゃんとこうおっさんと仲良くできるチャンネルがありそうなそんな女の子」

足立「そうっすね」

ミカ

吉田「そして最後にこちらです、はい。これあの、ミカって言われると、この貫録を持つミカはこの世にあとくらいしかないですよ」

足立「いやいや、たぶんね、ミカ、ミカエルなんでしょうね、きっと」

吉田「あー、そっか」

足立「割とアメリカ人とかミカって言われるのはミカエルとか、そういうやつの略称とか愛称みたいなのでミカになる、らしいですよ?」

吉田「いやでもそれは聞いたこと確かにありますね。そういうミカ。(ミカキャラ紹介)」

足立「いいっすね。いい自己紹介ですよね」

吉田「ねえ。しかもこう老眼を嘆きつつみたいな話を聞くと、あ、同世代かな?みたいなね」

足立「そう、そろそろ来てます?」

吉田「だいたい46になったあたりから、ちょっと遠くの物のほうが見やすい気もすんなってこんなかんじで。足立さんもちょっと実感がある?」

足立「初めて半分から下、入れました」

吉田「遠近両用」

足立「最近いいっすね、これわからないから」

吉田「ねえねえねえねえ、明るく楽しい女の子コメディの話をしてるんですよね、今僕らは。でも深く理解してる人たちがいっぱいいるのがいいステージですねここはね」

プロジェクトの経緯

吉田「はいということでこのキャラクターたちが、7月からの放送でどのような物語を繰り広げるのか、なのですが、やっぱりこの話とね、絵をベースにしてなんですけども、このプロジェクトがどうやって始まったのかを、だって足立さんが監督に座るってのはアニメ界的にはやはり事件なんですけど、柏田さんがやっぱり一番初め考えたことなんですか?」

柏田「そうですね、ようやくマイク回ってきましたね。ずっと足立さんがマイクこんな状態だったんで話しづらかったですけど。もう6年以上前ですかね、アサウラさんもう、6年、何年前か……年取ってボケてきたんでわからないんですけど」

アサウラ「そうですね、6年……下手したら7年、6年ですかね」

柏田「そうっすね。その時にアサウラさんと女の子の話作りましょうよから入って

吉田「あ、先にアサウラさんが参加してらっしゃった」

柏田「アサウラさんからですね、はい。その後話が詰まってきて、足立さんのほうに『監督初監督ですけどどうですか?』って話を

吉田「持っていった。ということはアサウラさんはその段階だとベン・トーはやってるころ、終わってる……?」

アサウラ「もう終わったぐらいかな? 終わったぐらいで、確か家でカップ麺か何か食べてる時に電話がかかってきて、」

吉田「えらい具体的ですね」

アサウラ「本当にお湯入れてる最中にかかってきて『ちょっと待ってください』って言ったらあの有名な柏田Pがお前についてちょっと話をみたいな感じだったので。そんな感じの流れからはじまった感じ」

柏田「そうですね、はい。そこからもう長い間詰めて、また足立さんとも詰めて、多分当初と同じところと、全く違ったところが

吉田「両方ある?」

柏田「入り混じったタイトルになってると思いますね」

吉田「でもそれこそアサウラさんに相談が行くなら、まあ女の子モノも理由はわかりますけど、ものすごい激しいバトルものとかがオーダーされても不思議はなさそうな感じがしますが」

柏田「そうですね。どうぞ」

アサウラ「まあ僕は基本的に何でもできるので」

吉田「何でもできるので?」

アサウラ「何でもできるので」

吉田「じゃあオーダーとしては柏田さん側からのオーダーが女の子が和カフェみたいな感じだったのか、それとも、アサウラさんからの提案だったのかでいうと?」

柏田「和カフェは確か足立さんのアイディアだった気がしますね」

足立「いやいや、最初からありました」

柏田「カフェはあったでしょ? だけど和カフェ……」

足立「いや和カフェでしたよ」

柏田「和カフェでした?」

アサウラ「多分最初の……企画書の時の段階でカフェ、和があったかどうか覚えてませんけど」

足立「ありましたありました」

アサウラ「ありましたよねたぶん」

柏田「まあおじさんの記憶なんてこんなもんですよ」

足立「まあ僕が入ったのは結構二人用も随分後なんでね」

柏田「ただまあ当初からこのカフェの和気藹々とした雰囲気のものは作りたいなって話はしてたんですよね。それはもう足立さんにもオーダーさせていただいて、この面が推しだってのは間違いないですね。この面が」

足立「まあね、WORKING!!ファンも包括する。知らんけど」

吉田「わかる。WORKING!!は男女両方が観られた、この15年くらいの中でも、稀有な作品ですよ本当に。男女両方が大好きみたいな作品だったんですけど、やっぱりそこは可愛い女の子が出てくるとなったらやっぱり監督はそういうことのできる人でっていって足立さんっていう感じなんですかね?」

柏田「そうですね、元々がやっぱりずっとキャラデ、まあ作画の方なんですけど、実際コンテも色々描いてらっしゃって、そのコンテもやっぱり外連味あって面白かったんですよね。で前々からA-1内の方で足立さんには監督にって思いがあって」

足立「あ、そうなんですか? 無茶ですねぇ」

柏田「無茶じゃなかったと思いますよ? 実際話ね、面白くなってますよ。そういうとね、全然素直じゃないんで受け入れてくれないんですよ」

足立「いやもう全然何もわからないことが多いじゃないですか、初めてですからね。だから全然知らない感じで頭掻きながら『あ、そうなんすか』みたいな、音響とか行っても、アフレコのキャストさんとか行ったりとかしても、『あ、そうなんですね』とか『あ、監督、ブースの中には入らないでください!』とか止められたりね。いま特にコロナのあれなんで3人しか入れないんで。何も知らないんで『すみません』みたいな。ド素人なんでっていう」

吉田「本当ですか? でももうね、数々の作品ね、野球でいうならヘッドコーチを20年務めてからやっと監督にみたいな状態じゃないですか、イメージとしては。野球のことがわかっているように、ヘッドコーチが、アニメのことは足立さんがそりゃわかってるでしょうというところで万全の登板でしょ?」

足立「いやでもねぇ、作画のことしかしてないじゃないですか。だから作画と音響との間にすごい溝があるんですよね」

吉田「今実感してるんですか?」

足立「そうですね。作監とかやってると音楽のほうとか声優さんと会うこともないし、ほぼ音響監督とも話すこともないですからね、そういう意味では今回は、長くアニメはやってますけど、全く入っていってない部署に行ってるもんですから、そこでの常識とかは知らない状態だったんでね、すごい面白かったですね。ああこういう感じでアニメって出来てんだなみたいなのは」

吉田「こういう感じでアニメって出来てんだなって」

足立「僕ら絵作るだけなんでね」

吉田「何万枚描いてきてらっしゃったんですか今まで……。思ったんですね」

足立「思いましたね」

吉田「今回実際監督をやってみて、やっぱり監督って楽しいなみたいな実感ってのはあるんですか?」

足立「まあなんか……孤独ですよね、すごく」

吉田「孤独?」

足立「それも、誰も相談相手があんまりいないんで、内容のことって把握してるのって僕しかいないから、これどう思います?とか言っても言う相手がいないんですよね」

吉田「あのそれって、今一緒にいらっしゃる、柏田さんとかアサウラさんじゃないんですか?」

足立「いやもうこいつ(柏田P)全然役に立たないですよ」

柏田「そうなんですよ。もう頭……そうですね、途中でフェードアウトですよ」

吉田「まあ設定覚えてなかったですもんね」

足立「違うんですよ、社長忙しいから、いろんな作品あるんで……」

吉田「あー、じゃあアサウラさんとはそういうお話ししないんですか?」

足立「アサウラさんとは……そうですね、シナリオやってる時はさんざん相談させてもらって、いろいろキャラクターの行動とかね?」

アサウラ「色々やりましたね」

足立「なんか色々な作品にまつわる設定とか色々一緒に考えましたけど、いざコンテとかそういうとこに入ってくると、もうライターさんとはそんなにやれる感じではないんで」

アサウラ「まあ正直僕は要らない子です、途中から」

吉田「ちょっと待ってください待ってください、でも原案作って出したわけじゃないですか」

アサウラ「なので最初だけというか、あとは作画とかの実際の作りに入ってしまうと僕は何もできないので……」

足立「とはいえね、アニメの監督とか、こういうプロデューサーとかこういうことってすごい頭のいい人たちで作ってるもんだろうなって思ってたんですよ」

吉田「アニメーターをやってらっしゃるときは」

足立「やってる立場でね。いろいろそこにも参加してるもんですから、見えるじゃないですか。案外そうでもねえなと思ったんで。まあ僕みたいなんでもたぶん一人加わってもたぶん変わらないだろうなって、できるだろうなって感じっすね」

柏田「いやそれはね、結構ね、足立さん作画なんですけど、今回シナリオも書いてるんですね。だから結構マルチで、監督もやるわ一話のシナリオやるわ、もうすごいですね、ある意味」

吉田「あ、そうなんですか。脚本でクレジットされたことっていままでありますか?」

足立「ないですよ」

吉田「ないですよね?」

足立「俺シナリオ、脚本書くの大学の卒業式以来ですよ、卒業以来ですよ」

吉田「卒業制作以来?」

足立「そう」

吉田「すごいとこで来ましたねいきなり」

足立「そうそう、一応映画の勉強する学校出てるんで、そこで一応課題というか毎年シナリオ出していかないと進級できないんで、4年生の時には所謂卒論の部分が卒業シナリオとして出る学校だったんで、そこで一応二時間モノの映画のシナリオ書いて卒業しましたけど、それ以来ですね」

吉田「ってことは形にシナリオはそのときはなってないですよね、大学生の時のシナリオは」

足立「それは映像にはなってないですよ」

吉田「今回はじゃあ初めて映像になる、脚本が、足立さんによって書かれている。でもあのこれ打ち合わせを、脚本打ちをやってらっしゃるのはアサウラさんだと思うんですけど」

アサウラ「いや、そうでもないですよ」

吉田「え、そうでもないんですか? ストーリー原案って言ったら監督のそういう相談に乗るもんじゃないんですか?」

アサウラ「まあ、結局……足立さんが頑張ってます」

吉田「足立さんが頑張った」

互いの印象

吉田「ただ一人のクリエイターとしてというとかっこいいですけど、つまりは柏田さんも含めて皆さんお互い人生掛けてオタクやってる人として向き合ったわけですよね?」

柏田「そうですね」

吉田「やってみて、それぞれお互いがどんなタイプの奴だな、みたいなことになりました?」

柏田「まあ……アサウラさんはまあ変態ですよね」

アサウラ「まあいいですいいです」

柏田「んで足立さんは……そうですね、思ったよりインテリだったて感じです」

吉田「いや全方位に失礼なコメントな感じになってますが」

柏田「大丈夫です、また食らってくると思うんで。お二人の印象もあるでしょうから」

吉田「じゃあアサウラさんに聞きましょうか。アサウラさんは足立さん柏田さんはどんなタイプの?」

アサウラ「あの、足立さんに関してはいま確かに柏田さんが言ったように確かにインテリって言うのはすごくわかる感じがしますね。確かに、というか何でもできる人ではある。すごいなって思うのは全然専門外のことでもいったんまず自分の中に入れてちゃんと咀嚼した上で作るって言うのが本当にすごい、クリエイターとしてすごいって思いますね。で柏田さんは……、うん……」

柏田「待ってだから、言いにくいのか……別に黒いだけでもいいですよ?」

アサウラ「いや、えーっと、そうですね、あのー……」

足立「なんか最近柏田さんも有名になってきてるから、この作品も柏田アニメにカテゴライズされてるらしんですけど、それをちょっと壊していくのが僕の役目だと思ってます」

柏田「そうですね、美少女動物園じゃねえぞっていうところをね」

足立「美少女動物園じゃねえぞって。そういってるんですよ僕」

吉田「美少女動物園で何か別のことが起きるって感じがしますからね、いつも。別のことが起きてくれる……」

足立「そんなにたくさん女の子は、ちょっとね、大変なんで。メンバー的にはね、これで打ち止めだと思ってもらいたい感じですね。」

吉田「でも極上のクオリティの女の子が来るんだったらむしろこれくらいの数にしてくれた方がたっぷり楽しめて、こちらもありがたいですけど」

足立「そう、一人一人を濃く描くためにね、ちょっと数は絞らせてもらいました

吉田「ちなみに足立さんはアサウラさん柏田さんをそれぞれどんなタイプのオタクだと思いましたか?」

足立「オタク? でもあんま好きなアニメ何? とかいうような話もそんなにしなかったような気がするし、柏田さんとも改めて、そもそもこの人何でアニメの仕事してんだかもあんまよく知らないんですよね」

吉田「何故かわからないけどアニメ業界の偉い人ではあるけれど」

足立「そうそうそう。でもね、昔からJCの良心って言われてた人ですからね、J.C.STAFFの」

柏田「ちょっと待って待ってやめてやめていろいろ問題になるからやめて」

足立「まずかった?」

柏田「いやいや」

吉田「いいですね。全体的に阿佐ヶ谷ロフトAみたいな空気になってきましたよ」

足立「会ったことない時からね、近称で柏田って言うのは」

吉田「有名でしたね」

足立「よく耳に入ってたんで」

吉田「じゃあアサウラさんともあんまりここはこういう作品みたいなこんな感じがいいんだよみたいな話はしてないんですか?」

足立「そうですね、既存の作品について話したこともそれを参考にして話したってことも無いですね。どっちかって言うとこのキャラクターがどういう風にさせたいかとか、どんな力を持っていて、何をやれる人なのかなっていうのとアサウラさんがやりたいこととかをインタビューして引き出す役っていうのが僕なのかなっていう風なかんじで入りましたけど」

吉田「そしたら変態だった?」

足立「変態……どうなんすかねぇ、まあ確かにね、考えてみたら変な、よくキャストさんとかにも言われるんですよ。「変わってる」って。この作品がね。だからそういう意味じゃ変わってる作品に、いいか悪いかはともかくとして、変わってるんであればよかったかな、変だなって思われてるみたいなんで」

吉田「力のある人が全力で作って、本人たちは王道のつもりなのに、特徴が出ちゃったやつが一番僕ら観たいやつですけどね」

足立「そうなんですかね。僕は普通のアニメとして作ってるつもりではあるんですけど」

吉田「いや楽しみですよ」

いみぎむる先生コメント

吉田「そして今日こちらにはお越しになってないんですけども、いみぎむるさんの実はコメントもいただいておりまして、代読させていただきます」

「私は漫画家なので普段は自分がわかればOKというレベルの大雑把なものしか描いてこなかったのですが、アニメーションの設定画となるとそういうわけにもいかず、どれくらい細かく描く必要があるのか、逆に細かく描きすぎると動かすのが大変になってしまうのではないか、など最初はめちゃくちゃ不安で悩みました。監督に『楽しんで描いてもらえれば大丈夫、自分がサポートします』と最高に熱い言葉で鼓舞してもらい、吹っ切れて好きなように描かせてもらうことができました。監督には足を向けて寝れません」

吉田「というコメントをいただいております」

足立「いやいや、言い過ぎっす」

吉田「でもそれこそね、それがあってポンポさんとか足立さんの実績の一つじゃないですか」

足立「あっ、ポンポさん見てもらえました?」

吉田「めちゃめちゃ見ましたよ」

足立「面白いっすよね」

吉田「めちゃめちゃみてめちゃめちゃいろんなとこで勝手にほめてました」

足立「いやポンポさん面白いんですね。もし見てない人いたら騙されたと思って一回見てもらえれば」

吉田「足立デザインを十二分に堪能できる作品の一つですからね」

足立「アニメーターにホワイトな設定を心がけてるんですけど。めんどくさがりなんで」

吉田「これはこれで。でもそこを踏まえての初監督作品ですから、これはやっぱり注目が集まるところだと思うんですけど。で、あとはですね、ご覧いただいている皆様にいただいている言葉」

「去年の大みそかにティザーCMが発表されて以降、本当にたくさんのありがたい反響をいただき、プロジェクトの大きさを実感しました。とにかく今は放送が待ち遠しく、ワクワクしています。発表されているキャラクター以外にもまだまだたくさんデザインさせていただきましたので、是非是非続報をお楽しみに」

吉田「……あれ?」

足立「あれ?」

吉田「足立さんの先ほどの証言と食い違う部分が……」

足立「もーだめでしょいみぎさん、おもらししちゃ」

吉田「ほーう?」

足立「いやいや、いみぎさんはね、よく原案って漫画家さんがやられることって多いと思うんですけど、この作品いみぎさんにキャラクター設定まで描いてもらっているんですよね。そういうことは結構珍しいんじゃないですかね」

おわりに

吉田「いやあ、なので今回はそれを足立さんがどう膨らませて作品にしたかというのは7月から楽しめるということで、現在テレビアニメの公式Twitterアカウントに加えまして喫茶リコリコのTwitterアカウントが始動したそうです。別に作ったんですねこれ。ということで喫茶とはどういうことなのかぜひこちらのアカウントもフォローしていただいて、一緒にアニメ最新情報を待っていただきたいと思います。気になる作品の続報は4月末に追加で解禁予定ということになっております。このステージの終了後、リコリス・リコイル公式Twitterリツイートキャンペーンを行います。指定のツイートリツイートした方は4月末解禁の最新情報がDMで届く! なんと新しいスタイル。さらに抽選でキャストサイン入りポスターが当たるということですので是非皆様ご参加いただきたく思います。とやっているうちにあっという間に30分経っちゃったんですよ」

足立「いやーなんか30分ってすぐっすね」

吉田「そうなんですよ」

足立「本当にたくさんお越しいただいてありがとうございます。そこに楽しみってうちわも」

吉田「わざわざね」

足立「ありがとうございます」

吉田「単体版も自作ですよね? ね、わざわざ持ってきていただいてて。じゃあ最後お立ちいただいてもよろしいでしょうか。もうあっという間でございましたが。では柏田さんからまずは一言いただきたいと思います、お願いします」

柏田「はい、本日はありがとうございました。第一弾のキービジュと第二弾のキービジュ、イメージ的には本当に作品内に存分に入れ込めてる作品だと思います。まあただ、なにせ原案アサウラさんなんで、現状それだけじゃ終わらんないっすよねってところだけは知っといていただければなと思いまして」

足立「そうですね。アサウラさんのヤバさはたぶんこの後わかってきます

柏田「そうですね、この後出るだろうなって思ってるんで、ここはもうエッセンスとして存分に楽しんでもらえるように足立さんに料理してもらってますのでご安心ください。なので本日ありがとうございました」

足立「ありがとうございました。みなさんよろしくお願いします」

吉田「じゃあ続いてアサウラさんにお願いします」

アサウラ「あっ、続くんですね。ええ、そうですね、いま色々できてるところを見させてもらってるだけでもたぶん皆さんが想像する以上だと思うぐらいに足立さんが本当にすごいものに仕上げてくださっています。放送開始までもうしばらくかかると思いますが、ご期待ください。本日はありがとうございました」

吉田「それでは最後は足立さんお願いします」

足立「なんか色々ね、コロナもそうですけど現実がなかなか楽しくないことも多いので、このせめてアニメーションを見て楽しいなと思える時間を作れるようなそんな作品にしようと思ってこの作品に取り組みましたので、漫画、楽しい漫画だと思って見ていただけるフィルムになればいいかなと思ってますので、みなさん宜しくお願いします」

吉田「可愛い女の子がいっぱい出てくることは確実の、完全新作オリジナルテレビアニメーションリコリス・リコイル』は2022年放送開始ということですので、皆さん是非ご期待頂きたいと思います。AJのなかでも最も濃い目のおやじ指数の高いステージのこの後は、16時20分からTVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON -浅き夢の暁-」放送直前スペシャルステージ雨宮天ちゃん、それから麻倉ももちゃんと一緒に……」

柏田「並べないでくださいよ! 完全に俺らがもう前座の前座ですよね」

吉田「前座というかね、ニーズが違うと思います」

足立「でもほらうちわ見て、足立さーんって書いてある。あんなのジャニーズくらいですよ?」

吉田「そうですね。そうですね、足立さん投げキッスしてとか書いてあるつもりですか」

足立「とんでもないとんでもない」

アサウラ「そういう意味ではない」

足立「それは書いてないから」

吉田「ということで、リコリス・リコイルステージ、足立監督、アサウラさん、そして柏田プロデューサーどうもありがとうございました!」

一同「ありがとうございました」

吉田「ではこのステージはこの辺で、See you next stage、16時20分からまたお会いしましょう」

*1:当日の0時公開